今回はケータリングの豆知識というタイトルの通り、ケータリングの歴史に関してです。
日本国内のケータリングの始まりは、遡ること江戸時代と言われているそうです。当時の大都市・・・いわゆる江戸や大阪では移動が可能な簡易店舗で天麩羅や寿司が販売されており、それが日本のケータリングの始まりだそうです。しかし、持ち歩く荷物の重量の関係で、必要な道具や材料が比較的少ない寿司や天麩羅屋以外のお店は明治時代に入ってもほとんど無かったとか・・・。しかし時代は進み大正時代、あるものの普及により、移動式店舗の幅が格段に上がりました!
リヤカーです。このリヤカーの登場によって、これまでは出来なかった重い荷物を運びながらの店舗が実現し、多くの材料や重い鍋を必要とするラーメンや、重い石を必要とする石焼き芋など、現在でも馴染み深い物売りが多く出店されるようになったのです。更にそこから時代は進み、第二次大戦後・・・戦災により店舗を構えていた多くの人々がお店を失い、ケータリングの数が急増することになりました。
では、この時代からはどのような物が売られていたのでしょうか?それまでは、ラーメンや寿司など、主食がメインで売られていたケータリングですが、アイスキャンディーや冷やし飴など、間食にあたるメニューが登場してきました。90年台以降になると、今でもよく見かけるクレープやケバブと言った海外からのメニューや、高級レストランでしか出せなかったような本格的なビュッフェ台による料理の提供も始まってきました。これまでがケータリングの大まかな歴史となりますが、ルーツはいわゆる屋台のお店に近いものなのかも知れませんね。
ケータリングの普及・拡大には、経済的、社会的な面も多様に関わってきます。女性の社会進出をきっかけに、オフィス街に多くの移動販売が流行しました。また、不景気になるとお手軽な値段で気軽に!というニーズが広まり、今でいう、ケバブやクレープなどの移動販売が増加したようです。
現代の日本においては、お弁当の移動販売もケータリングに含まれるようです。そんなお弁当ですが、起こりは弥生時代まで遡るようです。狩りや農作業の合間におにぎりなどを食べたことが、その起源とされています。「弁当」と呼ばれるようになったのは、安土桃山時代。武将や大名が宴席で派手な容器に豪華な料理を詰め、これが発展していったようです。